2019年1月より、澤内先生が八千代はり院に来てくれました。
現在は月曜日の診療担当として、一緒に患者さんを診てくださっています。

澤内先生との出会いは、東洋はりの懇親会でした。

「清野先生、ブログ読んでます!」
「カレー沢先生のやばいです!!!」

と、熱い感想をくれたのでした(笑)

カレー沢先生の話ができるなんて嬉しくて…そこからメールをしたり
八千代はり院に患者として治療に来てくれたりして
1月より一緒に診療することとなりました。

まさかの出逢いがカレー沢先生なのです。

カレー沢先生の読書感想文ブログを再録します。

(本当はこの記事の前の【負ける技術】の感想がきっかけなのですが、その記事が行方不明なので続編です)


【もっと負ける技術】

これはマイナビニュースにて連載中の「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」を文庫化したものです。
私はこの毎週火曜日に更新されているコラムを楽しみにしています。

いや、内容はぜひマイナビを読んでほしいのですが
なんと言っても裏表紙の煽り文句!
「この程度なら真似できると、まさかの共感を読んだ人生論、懲りない実践編!」
この文章大好きです。
カレー沢先生が、常々オブザデッドしたいと言っている編集者が考えた一文なのでしょうか?
それでいて本の内容が、全く実践編じゃないところも好きです。

「沢口靖子、最後のリッツパーティー開催」
と同じぐらいキレがあります。

私も、一文でグサッとくる文章が書けるようになりたいものです。


★★
 【やらない理由】

去年の12月には読んでいたのに感想書けなかったので、よし!感想書くぞ!と思ったら見事に内容を忘れていました。
とても新鮮な気持ちで再読しました。
これがカレー沢先生の言う
「読んでも何も残らない」が成せるワザかと…感無量です。

やらない理由とは何か?
一例をあげると

・痩せたいが、食べるのを我満するのは嫌
・仕事ができると褒められるのはいいが、仕事が増えるのは嫌
・ピンチは乗り越えたいが、頑張るのは嫌
・部屋はキレイにしたいが、片付けるのは嫌

なにかしら毎日脳裏に浮かぶことが書かれています。

著者曰く、
【本稿の趣旨は、世の中に蔓延する、やった方がいいであろうこと、やらなければいけないこと、それに対する挫折に対し「正しいやるべきではない理由」を提示し、メンタルのヘルスを保っていこうという、健康コラムである】

とのことです。

カレー沢先生の新境地!健康コラムはどのような内容でしょうか?

ピンチは乗り越えたいが、頑張るのは嫌           から抜粋すると

【「ピンチはチャンス」という詭弁は唾棄できたが、ピンチ自体はどうするんだと思われるだろう。まず乗り越えられそうなら越えていい。この場合の越えられるというのは「膝下まで」だ。それ以上になると股関節を痛める可能性がある】


部屋はキレイにしたいが、片付けるのは嫌 からは

【「だらしない」の部屋は、私たちが大好きなフレーズ「自分らしさ」を全面に押し出した部屋なのである】

【つまり我々の部屋が汚いのは、魚が水の中に住んでいるぐらい当然のことなため、己を責める必要は一切ない】

【「だらしない」は上記のような環境の変化にもある程度強い。
~中略~
突然、無印良品のモデルルームに入れられても、多少居心地悪く感じるものの死にはしないし、とりあえずはいている靴下を脱いで床に置くなど、環境を自分に合わせようとする順応性を見せる。】


既読スルーはするが、既読スルーされるのは嫌 からは

【このコミュニケーションが発達、複雑化している世の中において「コミュニケーションする相手がそもそも存在しない」というのは、病を未然に防ぐ「手洗い・うがい」に匹敵する】

【よってLINEのやり取りをするような相手を作っておきながら、スルーされただのと騒いでいるのは、全裸で寒中水泳をしておきながら「喉がいがらっぽい」などと言っているに等しい】


コラムや漫画を合わせて10本以上連載されているのに、ここまでのパワーワードが出てくるカレー沢先生のメンタルは凄いと思います。

自己嫌悪ではなく、自己肯定感を底上げしてくれる本です。
自己啓発書だとちょっと手に取るの恥ずかしい…という方に丁度良い内容だと思います。
(表紙がショッキングピンクですが)

あと、読んでいくうちに最初に何が書いてあったかどんどこ忘れていくので、脳トレにもいいと思います。

(パワーワードに付せんを貼るのもオススメです)


…再録終了…

こんな二人がやっている治療院ですが
楽しく朗らかに治療しております。
どうぞ2020年も、よろしくお願い申し上げますm(__)m



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